抗菌印刷

食や医療の現場に適した、安心・安全な技術

抗菌印刷とは

「抗菌印刷」とは、パッケージ・カタログなどの印刷物に抗菌性(抗ウイルス性)を有する特殊コーティングして抗菌効果の高い製品に仕上げたものです。 従来の抗菌処理方法は、印刷素材に抗菌剤を混ぜる練り込み方式でしたが、素材が高価になる上、表面を印刷インキで覆うために抗菌効果が弱くなるという欠点がありました。 これに対し、当社の「抗菌印刷」は、抗菌剤入り印刷ニスを表面コーティングするため抗菌効果も数段に優れ、大腸菌や黄色ブドウ球菌など菌の繁殖を大きく抑制することができます

抗菌試験詳細記録表(JIS Z 2801:2010)

抗菌試験にも通っている抗菌印刷技術で、皆様へ安心・安全で高い品質の製品をお届けいたします。

1:試料

試料番号と抗菌加工試験片名 1.FD AMB OP ニス(抗菌加工品)
2.FD AMB コートニス(抗菌加工品)
3.ブランク(無加工品)
試験片の大きさ・形状・厚み 1.縦50mm × 横50mm・フィルム・厚み 0.25mm
2.縦50mm × 横50mm・フィルム・厚み 0.25mm
3.縦50mm × 横50mm・フィルム・厚み 0.25mm
無加工試験片の有無 有り
清浄化の方法 エタノール

2:試験条件

菌種・保存番号 大腸菌 NBRC3972
黄色ぶどう球菌 NBRC12732
菌液接種量 0.4ml
1/500NB
試験菌液の生菌数 大腸菌 6.1 × 105個 / ml
黄色ぶどう球菌 8.0 × 105個 / ml
被覆フィルムの種類・大きさ・形状・厚み・有無 ポリエチレン
4cm × 4cm=16㎠
正方形
厚み 0.08mm
試験成立条件 1.無加工試験片の接種直後の生菌数の対数値
(生菌数対数値の最大値 – 生菌数対数値の最小値)/ 3個の試験片の生菌数対数値の平均値(U0):0.2以下
2.無加工試験片の接種直後の生菌数の平均値:6.2 × 103~2.5 × 104個 / ㎠の範囲内
3.無加工試験片の24時間後の3個の生菌数:全て62個 / ㎠以上
フィルムを用いた場合:全て6.2 × 102個 / ㎠以上

R:抗菌活性値=Ut – At
Ut:無加工試験片の24時間後の生菌数の対数値の平均値
At:抗菌加工試験片の24時間後の生菌数の対数値の平均値

3:大腸菌の試験結果(耐水処理区分0の処理後)

試験片 生菌数(個 / ㎠) 生菌数の対数値 平均値 抗菌活性値
無加工試験片の接種直後の生菌数試料3 N=1 1.9×104 4.27 U0
4.26
N=2 1.9×104 4.27
N=3 1.8×104 4.24
無加工試験片の24時間後生菌数試料3 N=1 1.8×106 6.26 Ut
6.24
基準
N=2 1.8×106 6.24
N=3 1.7×106 6.23
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料1 N=1 <0.63 -0.20 At
-0.20
6.45
N=2 <0.63 -0.20

N=3 <0.63 -0.20

抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料2 N=1 <0.63 -0.20 At
0.13
6.11
N=2 <0.63 -0.20

N=3 6.3 0.80

4:黄色ぶどう球菌の試験結果(耐水処理区分0の処理後)

  試験片 生菌数(個 / ㎠) 生菌数の対数値 平均値 抗菌活性値
無加工試験片の接種直後の生菌数試料3 N=1 1.6×104 4.19 U0
4.22
N=2 1.8×104 4.24
N=3 1.7×104 4.23
無加工試験片の24時間後生菌数試料3 N=1 7.5×104 4.88 Ut
4.80
基準
N=2 4.9×104 4.69
N=3 6.9×104 4.84
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料1 N=1 1.9 0.27 At
0.80
4.00
N=2 18 1.26
N=3 7.5 0.88
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料2 N=1 20 1.30 At
0.80
4.00
N=2 0.94 -0.03
N=3 14 1.14

5:大腸菌の試験結果(耐光処理区分1の処理後)

試験片 生菌数(個 / ㎠) 生菌数の対数値 平均値 抗菌活性値
無加工試験片の接種直後の生菌数試料3 N=1 1.8×104 4.24 U0
4.26
N=2 1.8×104 4.26
N=3 1.9×104 4.27
無加工試験片の24時間後生菌数試料3 N=1 1.5×106 6.18 Ut
6.22
基準
N=2 1.6×106 6.21
N=3 1.8×106 6.26
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料1 N=1 <0.63 -0.20 At
-0.20
6.42
N=2 <0.63 -0.20
N=3 <0.63 -0.20
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料2 N=1 <0.63 -0.20 At
-0.20
6.42
N=2 <0.63 -0.20
N=3 <0.63 -0.20

6:黄色ぶどう球菌の試験結果(耐光処理区分1の処理後)

試験片 生菌数(個 / ㎠) 生菌数の対数値 平均値 抗菌活性値
無加工試験片の接種直後の生菌数試料3 N=1 1.8×104 4.26 U0
4.23
N=2 1.6×104 4.21
N=3 1.7×104 4.23
無加工試験片の24時間後生菌数試料3 N=1 1.0×105 5.00 Ut
4.95
基準
N=2 1.4×105 5.16
N=3 4.9×104 4.69
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料1 N=1 <0.63 -0.20 At
0.130
4.82
N=2 <0.63 -0.20
N=3 6.3 0.80
抗菌加工試験片の24時間後生菌数試料2 N=1 21 1.33 At
0.31
4.64
N=2 <0.63 -0.20
N=3 <0.63 -0.20

備考

①試験は成立した。
②この試験片は、抗菌製品技術協議会の持続性基準の耐水処理区分0(実施無し)と、耐光処理区分1(キセノンランプ60W/㎡ 10時間照射)の前処理を実施した。
③試験前処理方法は抗菌製品技術協議会の持続性基準であるため、JNLA認定範囲外である。
④抗菌加工製品不確かさに関する表明
大腸菌±0.2 / 黄色ぶどう球菌 ±0.5
(無加工フィルムを用いた半期分のデータより算出した参考値)

SIAAマークを取得済みの技術です

当社の「抗菌印刷」は、SIAAマークを取得しています。SIAAの定める基準の一部をご紹介いたします。

急性経口毒性

飲み込んだ時の有害性

皮膚への刺激性

長く触れた時の炎症など

変異原性

遺伝子(DNA)への影響

皮膚感作性

アレルギー

利用シーン

安全・安心が要求される食品の包材に


包装紙、化粧箱、流通用段ボール箱など、「食」の安全確保に貢献します。

防腐剤フリーの化粧品容器や化粧箱に


樹脂製容器印刷、化粧箱など、内容物の防腐に容器が役に立ちます。

医療現場のあらゆる資材に


ディスポーザブル不織布マスク・シーツ、カルテをはじめとするさまざまな書類など、院内感染の予防に威力を発揮します。

機能性建材として


抗菌壁紙・天井材・床材、プリント合板、化粧タイルなど、シックハウス対策に貢献します。